監督メッセージ

サンタがくれる勇気と希望! ~想像する力が現実をかえる~

サンタは子どもたちの憧れ。サンタクロースは、いつの時代でも子どもたちの憧れであり、夢と笑顔を届ける大きな存在です。近年もサンタさんは、『ふれあいサンタ』と呼ばれる活動で、北欧から政府公認の親書を携えて、日本を訪れています。3.11 の震災で石巻港近くの岸壁で救出された、幼稚園児11人が頭にかぶっていた、赤いサンタの帽子も記憶に新しいところです。
 サンタは実在します。その彼が働いているのは、フィンランドのラップランド、ロヴァニエミにあるサンタクロース村。ここには世界中から毎年70万通の手紙が送られてきて、サンタさんがそれに返事を書き、実際に活動をしています。
 本作はサンタクロースは実在するという視点で作られています。虚構の夢の世界が、混沌としている現実を、覆い尽くす姿を追いかけたい。夢と現実との境界を越えたい。 
 信じる心、信じたい心があるから現実を乗り越えられる。それを越えるために、暗闇の映画館のスクリーンで、じっくりと皆で鑑賞したい。子どもだけでなく、現実を知っている大人(子ども)も一緒に楽しめる作品にしたいと思っています。

蜂須賀 健太郎

監督プロフィール

蜂須賀 健太郎(はちすか けんたろう)
1965年生まれ。デジタル•コンテンツ、ミュージック•ビデオ、アニメーション、キャラクターなどのさまざまな映像作品を監督。主にファンタジーを基盤としたものが多い。映画作品に、『黄昏のアインシュタイン』(ヴァンクーバー国際映画祭、サンフランシスコ•アジアアメリカ国際映画祭正式出品)、『アクアリウム』(福岡アジア映画祭正式出品)などがある。